となりのトトロ【My Neighbor Totoro】・ジブリ

My Neighbor Totoro

日本人なら誰もが知ると言っても過言ではないジブリアニメの「となりのトトロ」

実は映画上映が実現しなくなる危機があったり、元々はサツキとメイの2人で進む物語じゃなかったりと、映画だけを見ていたら以外に知らない事が多いです。

ここではそんなとなりのトトロのサイドストーリーについて解説を行います。

となりのトトロが出来上がるまで

My Neighbor Totoro

となりのトトロには原作がないため、完成するまでに様々な遍歴がありました。

スタートはジブリ初の長編アニメである「天空の城ラピュタ」の上映後新しいアニメ映画を作るためにスタートしています。

となりのトトロの映画上映をめぐって初期の企画案を徳間書店に提出するが、昭和30年代であることや60分程度の中編のアニメであることで単独での上映が難しいという事もあり、徳間書店での規格の承認は得られなかった、その後高畑勲が検討していたそちらも中編のアニメ映画である「火垂るの墓」と同時に上映を行うという案が浮上した。

だが、墓とオバケの2本立ての映画であるという認識のためか中々上映に賛同してくれる企業もなく規格自体が頓挫しかけていましたが、火垂るの墓の原作小説を発行している新潮社が規格に賛同したことにより、火垂るの墓への出資、協賛を行う事がきまり、最終的には徳間書店と新潮社の共同プロジェクトとして中編2本体制が確立することとなりました。

初期のトトロ案

アニメが出来上がるまでに考えられていたイメージとしてトトロは元々「トトロ族」の末裔。

大昔人間とトトロが戦いを繰り広げ、その結果トトロ族が負け、その生き残りがひょっこりと所沢に顔を出した。という物語を考えていたようです。

この時点では主人公は一人であり、サツキとメイが混同しているようなキャラクターでした。

容姿は5歳のメイのようで服装はサツキをイメージしたものとなっていました。

この初期構想のキャラクターは劇場のパンフレットや小説版の表紙のカバーなどに存在しています。

サツキとメイの誕生のいきさつ

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火垂るの墓との2本立てでの上映がきまり、それぞれのアニメの制作が進む中火垂るの墓の上映時間が当初の60分より約90分の映画に時間が延びることが分かりました。

そのため、トトロの上映時間もそれに合わせて60分から80分に伸ばすことを決定。

そのために何を追加しようかと考えた結果「主人公を姉妹にすれば、20分くらい延びるだろう」という宮崎監督の言葉から主人公がサツキとメイの2人になったといわれています。

となりのトトロ公開後の反響

となりのトトロは火垂るの墓と同時上映で観客動員数は約80万人。配給収入が5.9億円で興行収入の約11.7億円でした。

興行収入は10億円を超えるヒットと言われていましたが、火垂るの墓との同時上映での成績である為、ジブリ作品の中でもヒット作だったとは当時は思われていませんでした。

実際風の谷のナウシカよりも興行収入では下がっていました。

スタジオジブリではこれを失敗と受け止め、次回作を練ります。そのアニメが「魔女の宅急便」であるといわれています。

思ったよりも振るわなかった原因の一つとしては映画の公開が春休みが終わったタイミングであったことにより一番の客層であると思われていた親子連れの集客が思ったよりうまくいかなかったことも一つの要因だと考えられています。

ただ、アニメとしてはキネマ旬報の「日本映画ベストテン」第1位をはじめとした、計19以上もの賞を獲得し、高い評価を得ています。

更に1989年4月28日以降、日本テレビ放送網の『金曜ロードショー』でジブリ最新作公開年の夏、最新作公開日前夜の放送日等に放映されており、毎回高視聴率を記録しています。

全12回中10回目の視聴率20%越えを達成しています。

その後も1998年以降は2年おきにテレビ放送されており、2014年7月11日に14回目、2016年11月4日に15回目、2018年8月17日に16回目の放送をしています。

映画界の巨匠黒澤明は「ネコバスが凄く気に入った」と語っており、「黒澤明が選んだ100本の映画」にてアニメ作品で唯一トトロが選ばれている。

また、トイ・ストーリーやファインディング・ニモの監督・総指揮で知られるジョン・ラセターは「僕の人生で最も好きな映画の1つだよ」と述べている

その人気はアニメを飛び出し2005年開催の「愛・地球博」では、本作に登場した「草壁家」が『サツキとメイの家』として再現され、長久手会場に建設された。好評により博覧会終了後も保存され、現在は愛・地球博記念公園にて予約制で見学ができます。

その後のサツキとメイ

映画公開後宮崎監督は「登場人物たちは作品完成後も年々自分の頭の中で年を重ねており、現在では主人公も嫁いで元気に暮らしている」と述べている。

「(宮崎の中では)そのまま若いままではいないです。いませんよ。そりゃあ。もうあの人たち(さつきとメイ)はすっかりもう成人になってます。すっかりいい娘になって、その後結婚した後は、知らない(笑)」と言っています。