紅の豚【Porco Rosso】・ジブリ

Porco Rosso

「飛べねぇ豚は唯の豚だ!」など色々な名言があるジブリの長編アニメの紅の豚です。

元々は日本航空内で見ることができる15分程度のアニメの予定だったのが、90分を超える長編アニメになった。

映画製作では珍しくメインスタッフが女性で作られた。

予告編の映像を見て宮崎が激怒した。

など色々ないきさつがあります。

映画のあらすじを見るだけではわからない、サイドストーリー等も合わせて紹介します。

※本文にはネタバレが含まれています。まだ映画を見たことが無い方は見てから来てください。待っています。

紅の豚、本来は15分の短編アニメだった??

当時のジブリは長編アニメを作ると決めてからアニメーターなどを募集し、制作をしていたが、恒常的にアニメを作るために、スタッフを正規雇用する事を決めた時期でした。

まず、当時のスタッフ達が制作にとり掛かったのが「おもひでぽろぽろ」でした。

当時の宮崎は、会社の運営としてのアニメーター集団の制作を続けていく為に、長編アニメのみを作っていてはダメだ(宮崎の当時を語る発言にも長編アニメ制作に疲れていたという発言もあります)との発想から、15分程度の短編アニメなど制作の幅を広げる為に絵コンテを作っていました。

この「紅の豚」は『宮崎駿の雑想ノート』から『突撃!アイアンポーク』のアニメ化が進められたが、諸事情により中止となったため代案として企画された内容でした。

原案は、生家が航空機産業に関係していたため、幼い頃から空を飛ぶことに憧れていた宮崎が、自分の夢として描いた作品である。

宮崎自身がその演出覚書において、「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画」にしたいと記している。

この絵コンテから、当初は日本航空での機内上映用として製作が開始されたが、長編化したため、劇場公開されることとなった。

このため、劇場公開より先に日本航空国際便機内で先行上映され、劇場公開後も機内上映は続けられた。

2007年9月には、日本航空国際線機内で「紅の豚」の再上映が行われていた。

また、本作を作るための背景等のロケハンの場所は、イタリアのテベレ川流域の山岳都市がモデルになったといわれています。

いままでのジブリ作品は子供向けの作品を作っており、今回初めて「中高年向け」であるアニメを制作するに当たり、宮崎はその是非を制作後も悩んでいた。

ただ、「イタリア人すら忘れてしまった航空機を復活させたり、存在しない空軍を出せたりしたことは道楽としては楽しかった」と語ってもいる。

続編を作りたい意欲作だった

続編に関して宮崎は、作品完成後の打ち上げで「紅の豚パートIIを製作する」、「そのためにラストのストーリーも変更した」と発表しておりまた、『借りぐらしのアリエッティ』製作時のインタビューでは「紅の豚の続編をやりたい」、「題名は『ポルコ・ロッソ 最後の出撃』」と語っている。

このことに関して、ポルコの声を務めた森山周一郎は後に「(宮崎は)引退を発表したが、パートII製作しないとストーリーが尻切れトンボのままで完結しない。何とか約束を実行して頂きたいものである。」と述べており、続編の制作には意欲を見せている。

紅の豚のメインスタッフを女性にそろえた訳

Porco Rosso

ただ、紅の豚を制作する前に行っていたおもひでぽろぽろの作成により主要なスタッフ陣の疲労はかなりものもがあり、制作が危ぶまれていました。

そのためスタッフを一新するために宮崎が行ったことは、メインのスタッフを女性のみで制作を行うという方法でした。

元々制作現場は、男性がメインの職場だったため、女性の視点で制作するというのは当時でも珍しい手法でした。

女性ならではの色使いで作画数は58,443枚、色彩は476色という、女性の細やかさが発揮された作品となりました。

キャッチフレーズは「カッコイイとは、こういうことさ」

Porco Rosso

キャッチフレーズは糸井重里さんが考えたもので、主人公が豚というのもインパクトはありますが、かっこいい主人公がかっこいいことをいうよりも、完全無欠ではない豚の様な主人公がかっこいいことを言うというのはなかなか斬新です。

劇中で言う「飛ばねえ豚は多ただの豚だ」というのもTVCMでいっきに広がったセリフです。

そのインパクトからサウンドトラックの副題にもなっています。

宮崎監督が激怒したとされる予告編

本編制作中にプロデューサー鈴木敏夫の製作した宣伝用予告映像は、過激な空戦シーンを中心に繋いだ戦争映画さながらのものだった。

まるで本編と方向性の異なるイメージで作られたそれに対し、宮崎は猛烈に怒ったという。

制作時や公開時はまだヨーロッパで紛争がつづいており、争う事をメインとする映画ではないのにこの予告編では配慮が足りないことに我慢が出来なかったようです。

また、この予告編は制作発表の記者会見会場で初めてみたこともあり、記者の前で鈴木プロデューサーを罵倒していました。